ユネスコ「無形文化遺産」とは
文化遺産とは、遺跡や建造物のようないわゆる有形の文化遺産のみを指す概念ではありません。伝統的な音楽、舞踊、演劇、工芸技術といった無形の文化も、有形の文化遺産と同様にその国の歴史、文化、生活風習と密接に結びついた重要な文化遺産です。
これら無形の文化遺産については、グローバリゼーションの進展に伴い、世界各地で消滅の危機が叫ばれるようになりました。こうした状況を踏まえ、ユネスコの場においても議論が重ねられ、2003年のユネスコ総会において「無形文化遺産の保護に関する条約」が採択されました。この条約は2006年に発効し、この条約により、これまで世界遺産条約により保護が図られてきた、有形の文化遺産や自然遺産に加え、無形文化遺産も国際的水準で保護していく枠組みが整いました。
日本の「無形文化遺産」の登録数
2023年2月までに「無形文化遺産代表一覧表」へは567件が記載され、日本からは「山・鉾・屋台行事」、「来訪神:仮面・仮装の神々」、「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」、「風流踊」など22件が記載されています。
※詳細の現状については下記ウェブサイトをご参照ください。
文化庁ウェブサイト「無形文化遺産」
(説明文は外務省ウェブサイト「無形文化遺産」より抜粋引用)